2009年11月04日
今月の釣り
11月の釣り
11月の天気図
遠くに見える山並みの紅葉が山頂から裾野にむかって降りてくる。そんな遠くの景色を船上で見ながら釣り糸を垂れ、魚からのアタリを待つ。静かに時が流れ、船釣りの至福の時が流れて行く。さて、紅葉の美しさは、夏の暑さと10月中下旬の天気が大きく影響する。晴天が多いだけでなく、夜間から朝方の気温が7〜8度位に冷えることが必要で、だらだらと暖かい日が続くようだとモミジしても冴えない。紅葉には、メリハリの効いた天気が必要なのである。もうひとつ、四季それぞれに目印になる動植物があるので、釣りを楽しむにも自然の風物の現れ方を読み取って釣期を知るように努めると、案外面白い釣りができる。「岬の先っぽのナラの木が紅葉するようになると案外大物が釣れる」といった具合である。
“小春日和”
立冬(11月8日)を過ぎた頃から突然訪れる穏やかで暖かい晴天を“小春日和”と呼んでいる。11月は晴天が多い時期だが、“小春日和”と呼ぶにふさわしい日は数えるほどしかない。これまでの例によると、“小春日和”の予想は出されていない。その殆んどの場合、突然現れたり、悪い予想が意外に好転して“小春日和”になったりする例がほとんどだからである。もう一つの特徴は、“小春日和”は一日だけで、二日三日と連続することはめったに無い。また、“小春日和”の範囲は局地的で、東海地方では“小春日和”だったが、北陸では曇天であり、関東では小雨で寒いという例も多い。中部地方の好天は大きな移動性高気圧や帯状高気圧に覆われると現れる。まず、天気図で高気圧を確認し、釣行前日の夕方の空をよく観ると良い。
“前日の夕方の空の色が、明るい黄色から次第に橙色になるのが良い”
釣行前日の夕方の空の色が、明るい黄色から次第に橙色になったら、明日は絶好の釣り日和になると思ってよい。準備万端、よく睡眠をとり、防寒対策を十分にして釣行下さい。必ずや納得のいく釣行になるはずです。
11月の船釣り対象魚
太平洋側…マダイ・ハマチ・タチウオ・カサゴ・アジ・カワハギ・ショウサイフグ等
日本海側…マダイ・ハマチ・メジロ・ブリ・アジ・マイカ・カサゴ・カワハギ等
カワハギ釣り
エサ取りがうまく、「エサ泥棒」の異名を持つカワハギ。エサだけ取られ、中々ハリ掛かりしないので、何とか釣り上げようと試行錯誤している内に、ついついハマってしまうのがこの“カワハギ釣り”。現在は、カワハギ釣り専門の遊漁船・釣りクラブもたくさんある。カワハギの名前の由来は、簡単に皮を剥(は)ぐことができるから。当地方の船釣りでおなじみのカワハギは主に「(本)カワハギ」「ウマズラハギ」「ウスバハギ」の3種類。水深20〜50mの砂地に点在する岩礁帯が好ポイントで、扁平な体の割りに引きはかなり強い。
エサは、アサリのムキ身が一般的。竿は長さ2.1m・オモリ負荷20〜30号の先調子。リールは、新素材道糸3〜4号を巻いた小型リール。仕掛けについては、ハリは丸セイゴバリ8〜9号やチヌバリ0.8〜1.0号、幹糸・枝糸とも3号の胴突き2〜3本バリ。
オモリは、そのポイントの状況によって20〜60号を使い分ける。金属板や発光玉などを付けて好奇心を誘うのも良い。様々なメーカーからカワハギ仕掛けが販売されているので自分にあった仕掛けを釣具店と相談して持参されることをお勧めする。
この釣りは、釣り場の状況(水温・潮質・潮の動きなど)に合った誘いができるかどうかで、その日の釣果に大きく差が出る釣りである。以下、3種類の誘い方を紹介しよう。
1.きき合わせ釣法…もっとも基本的な釣法。オモリが着底したら、糸フケを素早く取り、仕掛け・オモリの重さを竿先で感じながら、ゆっくりと引き上げる。この時点でアタリが出ることもあるが、アタリが無ければ上バリが底に着くまで送り込み、一定のリズムで穂先を上げてイトを張る。この誘いを数回繰り返す。このとき、オモリが底から離れないように注意する。この誘いでアタリが無ければ、今度は30cmほどオモリを引き上げ再度着底させる。この誘いを2〜3度繰り返してアタリが無ければ、仕掛けを引き上げてエサの有無を確かめる。
2.タルマセ釣法…カワハギの動きが鈍く、食い渋り、アタリが取りにくいときに有効な誘い。まず、仕掛けを海底に這(は)わせ、一呼吸おいて仕掛けをまっすぐに張る。この動作に変化をつけて繰り返して誘う。仕掛けがまっすぐになる寸前にアタリが出ることが多い。この誘いでもアタリが出ない場合は、きき合わせ釣法に戻し、数回繰り返してアタリが無ければエサの有無を確かめる。
3.タタキ釣法…竿を叩(たた)いたり、竿先を上下させたりして海底で仕掛けが激しく上下するように演出しながら、突然叩くのを止めたり、スーッと仕掛けを張ったりしてカワハギを誘う方法。停止寸前あるいは仕掛けが張り切る寸前にアタリが出ることが多い。
カワハギは、釣りアジも最高であるが、食べ味もフグと並び称されるほど美味。私は常時“キモ醤油和え”でいただく。フグ釣りと同様、最近ファンの増加している釣りの一つである。一度、ご釣行アレ!


